こんにちは、ノックスヴィルです。今回は「STC Advanced(安全保障輸出管理実務能力認定試験)」の取得方法について、実体験をもとに詳しく解説していきます。
「STCって何?」という方は、まず以下の記事をご覧ください。
輸出管理のプロを目指すなら|STC安全保障輸出管理実務能力認定試験とは?
STC ASSOCIATEの取り方|Expert合格者が教える!最短合格ロードマップ
STC Advancedとは?
STC Advancedは、安全保障貿易管理の実務知識をより高度に問う資格です。特に実務経験が2〜3年程度ある方や、輸出管理に本格的に携わっている方にとって、業務上の信頼を高める有力な資格といえるでしょう。
試験概要
- 試験時間:70分
- 問題数:全25問(25点満点)
- 形式:20問は3択、5問は2択
- 出題範囲:外国為替および外国貿易法第25条、同法第48条第1項、米国輸出規制(EAR)
- 受験資格:誰でも受験可能
- 対象者:輸出管理実務経験2〜3年程度
- 目安勉強時間:60〜70時間(Associate取得者)
詳しい受験要項などは下記CISTECのサイトよりご確認ください。
勉強方法|効率よく合格するための3ステップ
今回は「STC Associate」を取得済みであることを前提に、Advancedの対策方法をご紹介します。いきなりAdvancedを狙う方も、まずAssociateの学習からから始めましょう。
① テキストを2周読む(約30時間)
まずは公式テキストを2周することから始めます。
- 1周目:全体の流れを把握するのが目的。わからなくても立ち止まらずに最後まで読み切る。
- 2周目:細部をじっくり読み、掲載されている問題も必ず解くこと。
② e-ラーニングで反復練習(約10時間)
テキストと同様の問題が出題されるe-ラーニングを活用しましょう。すべての問題で正解できるようになるまで繰り返してください。
間違えた箇所はテキストに戻って復習することが大切です。
③ 過去問で実力チェック(約30時間)
最後は過去問演習です。目標は過去5回分すべてで「23点以上」を取れるようにすること。
注意点として、過去問には解説がありません。間違えた問題は必ずテキストに戻って確認し、知識を補強しましょう。
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ぜひ学習にお役立てください!

合格のためのポイント
Associateの応用+問題数の増加
Advancedは、Associateの出題範囲をやや深掘りし、3択形式で出題数を増やしたイメージです。
そのため、Associateの内容が曖昧だと得点が伸びません。久しぶりに受験する方は、まずAssociate範囲の復習から始めるのがおすすめです。
EAR(米国輸出規制)問題への対応
AdvancedではEARの問題が必ず出題され、全体の中で2〜3点分を占めます。絶対に落とせない部分です。
- 毎回、基礎的な問題が2問、やや応用的な1問が出題される傾向。
- 基礎問題は確実に得点できるよう、暗記に抜け漏れがないようにしましょう。
EARについても出題ポイントをまとめたものをnoteにて販売しています。
これを覚えれば基礎的な問題である2点は確実に取れますので是非ご活用ください。

法令文の読解に慣れる
外国為替法などの省令・条文の読解を問う問題も必ず出題されます。言い回しに慣れていないと苦戦しますが、過去問を通じて読み方に慣れれば、難しくありません。
まとめ|Advanced合格のカギは土台作り
STC Advancedは、Associateと比べて合格率が下がるため、戦略的な学習が欠かせません。
まずはAssociate範囲をしっかり固め、そこから追加知識を肉付けしていくスタイルが合格への近道です。
実務に直結する内容も多く、取得後は職場での信頼度もアップします。ぜひ挑戦してみてください!
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