【株主優待は本当にお得?】メリット・デメリットと賢い活用法を解説

株主優待は本当にお得 投資

こんにちは、ノックスヴィルです。
今回は「株主優待って本当にお得なの?」という疑問について、投資歴約15年以上の僕が実体験をもとにメリットとデメリットをお話しします。

株主優待とは?

株主優待とは、特定の企業の株を一定数・一定期間保有している株主に対して、自社製品や割引券などが配当とは別に贈られる制度のことです。

「株主優待」と聞いて真っ先に思い浮かぶのが、メディアでも有名な桐谷さんですね。彼のように株主優待だけで日常生活を成り立たせている人もいます。

例えば、カゴメでは半年以上かつ100株以上の保有者に対し、年1回2000円相当の自社製品詰め合わせが贈られます(※1000株以上で6000円相当)。

2025年6月時点でカゴメの株価はおよそ3000円。つまり100株=30万円の投資に対して2000円の優待がもらえる計算です。利回りに換算すると約0.7%。この数字、後ほどの話で重要になってきます。

株主優待のメリット

最大のメリットは、保有しているだけで毎年モノがもらえること。企業ごとに多様な優待が用意されています。

  • キッコーマン:半年以上の保有で100株以上 → 自社製品1000円分
  • ソフトバンク:1年以上保有で100株以上 → PayPayポイント1000円分
    (*2025年6月現在)

このように、日常的に利用している企業の優待があると生活費の節約にもなります。

また、優待が充実している企業の株は人気があり、株価が下がりにくい傾向もあります。理由はシンプルで、株価が下がれば「優待利回り」が上がり、投資妙味が増すからです。

株主優待のデメリット

一方で、株主優待には見逃せないデメリットもあります。

① 利回りが意外と低い

先ほどのカゴメの例でいえば、30万円の投資に対して2000円の優待。利回りはたったの0.7%。株価が数%動くだけで簡単に損益が逆転してしまいます。

② 取引手数料がかかる

例えば、証券会社の売買手数料が片道300円だとすると、往復で600円かかります。優待で得られる2000円から引けば、実質的には1400円分の価値。利回りは0.5%程度まで下がってしまいます。

③ 優待の廃止や改悪リスク

株主優待は企業の「好意」で提供されている制度なので、将来的に廃止されたり内容が変更される可能性があります。

特に業績が悪化した企業や、海外投資家を意識した企業では「株主平等の原則」に反するという理由で優待を取りやめるケースも増えています。

優待廃止のニュースが出ると、株価が大きく下落することも珍しくありません。優待がなくなるうえに株価も下がる「ダブルパンチ」は避けたいところです。

株主優待とうまく付き合うには?

では、どうすれば株主優待と賢く付き合えるのでしょうか。

  • 手数料を含めた実質利回りを計算する
  • 長期保有を前提に考える
  • 自分が本当に使う優待だけを選ぶ

仮に0.5%の利回りだったとしても、10年間保有すれば5%のリターン。定期預金と比べれば、かなり良い利率とも言えます。

ただし、優待内容が魅力的すぎる企業には注意が必要です。企業の成長に必要な資金を優待に使っている可能性があり、長期的には業績の足かせになる場合もあります。

まとめ:優待は「お得」にも「落とし穴」にもなる

株主優待は魅力的な制度ですが、数字にだまされず、しっかりと冷静に判断することが大切です。

「無料でもらえてお得」と感じるかもしれませんが、実質の利回り・手数料・将来性を考えた総合判断が必要です。

投資は自己責任。優待もその一要素として、うまく活用していきましょう。

それでは、また!

当サイトは情報提供を目的としたものであり、特定の商品についての投資の勧誘や売買の推奨を目的としたものではありません。最終的な投資決定は、ご自身の責任と判断でなさるようお願いいたします。

プロフィール
この記事を書いた人
ノックスヴィル二等兵

29歳のときにカナダ・トロントへワーキングホリデーで留学。英語学習や国際経験を経て、現在は資格学習や資産運用を中心に発信しています。

投資歴は15年以上。主に株式と投資信託を中心に、コツコツと長期目線で運用中。

取得資格は以下のとおり:
・通関士
・貿易実務検定B級
・日商簿記2級
・安全保障貿易管理(STC)EXPERT
・TOEIC 795点 など

「勉強 × 投資 × 留学経験」をテーマに、リアルな体験や学びを発信中です。

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