仕事や家庭で忙しい社会人にとって、勉強時間を確保するのは大きな課題です。そこで注目したいのが「ながら勉強」。これは、日常の作業や移動時間を活用し、同時に学習を進める方法です。代表的な例を挙げると次の通りです。
- 朝の準備をしながら英語ニュースを流す
- 通勤電車で英会話を聞く
- ランニングマシンで走りながら簿記の解説動画を視聴する
机に向かう時間が取りにくい社会人でも、効率よく学習を続けられる点が魅力です。
ながら勉強は本当に効果があるのか?
脳科学の研究によれば、人間はマルチタスクに向いていないといわれています。複数の作業を同時に行うと注意が分散し、記憶の定着が弱くなるからです。
ただし、私自身の経験から「すべてのながら勉強が無意味」というわけではありません。むしろ、工夫して使えば資格学習に十分役立ちます。特に効果を感じたのは以下の2パターンです。
- リスニングを慣れさせるための学習
- すでに学んだことを忘れないための復習
リスニングを慣れさせる「ながら英語学習」
特に語学学習には「ながら勉強」が向いています。英語ニュースや会話を流し聞きすることで、単語や文法を覚えるのではなく「耳の慣れ」や「リズム感」を鍛えるのです。
私が初めて海外で英会話をしたとき、会話はたどたどしかったものの、相手の話す内容は大体理解できました。これは、日常的に英語を耳に入れていたおかげで、音やリズムに慣れていたからだと実感しています。
復習に最適!忘却曲線を意識した学習
人間は時間が経つと必ず忘れてしまう生き物です。心理学で有名な「エビングハウスの忘却曲線」によれば、学んだことの多くは1日で大きく忘れてしまいます。
そこで有効なのが「聞き流しによる復習」です。前日に覚えた単語や学習内容を翌日に音声で再確認することで、記憶を補強できます。私も簿記学習中に、前日に見た解説動画をランニングマシーンで再度聞き直すことで、知識を定着させていました。
「ながら勉強」を効果的に使う3つのコツ
ながら勉強を取り入れる際には、以下のポイントを意識することで効果を最大化できます。
- 聞き流しはサブ学習と割り切る
必ず机に向かう「メイン学習時間」を確保しましょう。ながら学習は補助的な役割に留めることが大切です。 - 教材は音声主体のものを選ぶ
Podcastやラジオ形式の教材はながら勉強に最適です。YouTubeも悪くありませんが、画面を見なくても理解できる構成の動画を選びましょう。 - 復習や耳慣れを目的に活用する
新しい知識を詰め込むよりも「忘れないため」「感覚を鍛えるため」に使うのが効果的です。
社会人が「ながら勉強」で確保できる学習時間
忙しい社会人でも工夫次第で、ながら勉強によってまとまった時間を生み出せます。例えば、以下のスケジュールを考えてみましょう。
- 朝の準備中(30分)
- 昼食後の時間(30分)
- 通勤中(40分)
- ウォーキングやトレーニング中(30分)
これだけで1日2時間以上。運動を週2回とすれば、一週間で約12時間もの学習時間になります。机に向かわずにここまで確保できるのは、社会人にとって大きな強みです。
ながら勉強の注意点と限界
もちろん注意すべき点もあります。
- ながら学習はメインの補完であり、本学習を置き換えるものではない
- インプット中心になるため、必ずメイン学習でアウトプットを取り入れる
- 集中力が分散するため、運転中や在宅勤務中などリスクがある状況では注意する
まとめ:資格勉強に「ながら勉強」をうまく取り入れよう
ながら勉強だけで資格試験を突破するのは難しいでしょう。しかし、復習や耳慣れといった目的に活用することで、効率的に学習を積み重ねられます。
忙しい社会人だからこそ、移動やスキマ時間を工夫して使うことが重要です。資格試験や英語学習に挑戦している方は、ぜひ自分のライフスタイルに合った「ながら勉強」を取り入れてみてください。きっと学習効率が大きくアップするはずです。
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