「輸出管理の基礎を固めて貿易関係でキャリアアップにつなげたい!」
そんな方に最適なのが STC ASSOCIATE(安全保障輸出管理実務能力認定試験) です。
この記事では、Expert合格者の私が試験概要・勉強時間の目安・効率的な勉強法・合格のポイントをまとめて解説します!。
20代後半〜40代でキャリアアップを狙う皆さんの参考になれば幸いです。
【STC ASSOCIATEとは】
- 主催:CISTEC(安全保障貿易情報センター)
- 試験形式:40分/○×方式25問・25点満点
- 実施回数:年3回
- 受験料:6,600円(税込) ※改定の可能性あり
- 合格基準:19〜21点
- 直近5回平均合格率:約72%
出題範囲は「外為法」「輸出貿易管理令」「貨物等省令」「役務通達」などの法令知識が中心です。
○×式のため、広く浅くを意識すれば短期合格が可能です。
詳しい受験要項などは、以下CISTECの公式サイトからご確認ください。
【資格取得で得られるメリット】
- 転職市場での評価が高い(貿易・製造・メーカー等で需要あり)
- コンプライアンス意識の証明になる
- 上位資格であるAdvancedやExpertはもちろん通関士へのステップになる
【どんな問題が出るか】
例:2024年第65回
本邦ソフトウェア企業Xは自社開発した暗号通信ソフトの該非判定を行う。
CISTEC STC Associate 第65回
この場合、①外為令別表、②貨物等省令、③役務通達の用語の解釈を確認しながら該非判定を行う必要がある。
── 正しいか、誤りか。
このような問題が出題されます。
外為法に馴染みのない方には難しく感じるかもしれませんが、下記のロードマップに沿って学習を行えば誰でも解けるようになります!
25問中20点で合格ですが、年によって変動しますので21点を確実に取れるように目指しましょう!
苦手分野を作らず、広く浅くが合格の鍵です。
【勉強時間の目安】
- 法令に慣れている人:30時間
- 初学者:40時間
私は平日1時間+週末3時間のペースで約1カ月で合格しました。
【3ステップ勉強法】
- 公式テキストをざっくり2周:10時間
1周目は読むだけでOK。問題は解いても解かなくてもよいです。
ここは全体感を掴むのが目的です。
2周目で問題も解きながら知識を定着させましょう! - eラーニングで知識を定着:10時間
公式eラーニングを2周以上。
○×の答えだけでなく、なぜその判断になるかを確認する習慣が大切です。 - 過去5回分の本試験問題を解く:20時間
目標は各回23点以上。
間違えた問題は、必ずテキストやeラーニングで復習しましょう。
※法改正があるため、5回よりも以前の過去問は混乱のもとになるため使用しない方が無難です。
※直近では韓国がグループAに入ったり外れたりしています。問題の末尾にある表を確認し、どの国がグループAに属していたかをチェックしましょう。
eラーニングは下記の場所に有ります。
まずCISTECのホームページに行っていただいて、左側メニューの「e-ラーニング」を選びます。

次に上にある真ん中上の方にある「(STC Associate)対策コース」を選んで学習したい単元を選びます。

【noteで過去問解説も販売中】
手前味噌ですが、noteにて過去問の解説を販売しています。
初学者にも学習しやすいよう、なぜその答えになるのかを丁寧に解説しています。
ぜひ学習にお役立てください!
【合格のポイント】
- 広く浅く勉強すること(深掘りしすぎない)
- 貨物の話か技術の話かを常に意識する(特例の適用条件が異なる)
- 条文と別表番号をセットで暗記する
- 最新の法改正をチェックする
- アウトプット重視(テキストを読むだけでなく過去問に時間をかける)
【まとめ】

STC ASSOCIATEは出題範囲が明確で、試験形式も○×のみ。
30〜40時間の計画的な勉強で、社会人でも十分に一発合格が可能です。
輸出管理の知識は商社・メーカー・フォワーダーなどで評価され、
年収アップや昇進にもつながる資格です。
ぜひこの記事のロードマップを参考に、最短合格を目指してください!
コメント