こんにちは、ノックスヴィルです。
貿易や国際物流の仕事に就きたいけど、「どんな資格を取ればいいの?」と悩んでいませんか?
僕は国際物流業界で約10年働いている私の経験を踏まえて、現場で本当に役立つ資格を6つ厳選してご紹介します。
キャリアアップの為に資格を取ろうとモチベーションの高い方がこのブログに来て頂いていると思いますのでぜひチャレンジしてみてください!
1. 通関士|唯一の国家資格、まずはこれを狙え
通関士は、輸出入に必要な手続きや関税の計算、法律の確認、貨物検査の対応などを担う専門職です。貿易系で唯一の国家資格であり、業務の独占資格でもあります。
通関士の主な業務
- 輸出入の通関手続きの代行
- 関税・消費税の計算
- 関係法令の遵守確認
- 貨物検査の立ち会い・対応
通関業務は資格がなくても携われますが、税関に書類を提出するのは通関士の専任業務。各営業所に1人以上配置する義務があるため、業界では重宝されます。
僕のおすすめ度はダントツでNo.1。国家資格でありながら、学習時間は約250〜300時間。決して簡単とは言いませんが、コスパの良い資格です。

2. 貿易実務検定|まずはこの検定からスタートを
貿易の基本を広く学べる検定試験です。FOB、B/L、L/Cといった専門用語や、貨物・お金・書類の流れ、コンテナの種類まで網羅しています。
英語の出題もあり、B級以上を持っていれば就職活動でもアピールできます。ただ、C級であっても基礎知識が身につくので、最初のステップには最適。
「まずはどれを取ればいいか迷う…」という方には、この資格から始めるのをおすすめします。

3. EPAビジネス実務検定|新時代の武器になる資格
EPA(経済連携協定)を活用することで、関税を削減でき、貿易のコスト削減につながります。この検定では、EPAの基本から実務、原産地証明や該当判定の仕組みまで学ぶことができます。
商社、物流業、金融、コンサルなど幅広い分野で活かせる資格で、まだ新しい(2020年開始)ですが、将来性は高いです。試験は今後難化傾向にあるので、早めの取得が吉です。

4. 通関ビジネス実務検定|通関士へのステップアップに
通関士試験が法律ベースであるのに対し、この検定は実務・物流・流通・地理など幅広い知識が問われます。
通関士を目指している方の土台作りにぴったりですし、通関現場でのリスク対策にも役立ちます。2021年に始まった新しい検定で、今後注目される可能性大。通関業や商社志望の方は、先取りしておいて損はありません。
5. 国際航空貨物取扱士(IATA)|世界基準の資格
この資格は国際航空輸送における「危険物」の取り扱いに関するもの。IATA(国際航空運送協会)が定めた基準で、世界中100カ国で認められています。
出題範囲
- 危険物の分類
- 包装・ラベリング
- 法令・規制
- 書類作成・緊急時対応
すべて英語で行われ、教材費も高く、試験期間も登録から1年以内2回のテストで合格しなければならずとハードルは高め。ですが、その分だけ「世界で通用する資格」として評価されています。
特に航空貨物を扱うフォワーダーや化学系メーカー志望の方におすすめです。
6. 安全保障輸出管理実務能力認定試験|輸出管理のプロを目指す
CISTEC(安全保障貿易情報センター)が実施している、いわゆる「安全保障輸出管理」の専門試験です。
輸出時には、外為法に基づいたチェックが必須。特に該非判定(その貨物が輸出規制に該当するか否かを判断するプロセス)は、現場で非常に重要です。
難易度と学習時間
- Associate:約40時間
- Advanced:約60時間
- Expert:約800時間(合格率8%前後)
特にExpertレベルは難関中の難関。ですが、取得すれば確実に信頼される「輸出管理のプロ」になれます。中小企業でも必要とされるスキルなので、知っておいて損はありません。
最後に|資格は組み合わせが大事
正直、聞き慣れない資格が多かったかもしれません。でも、貿易・物流業界ではどれも現場で実際に使える、価値ある資格です。
1つの資格ですべてを網羅することは難しいため、組み合わせて取得するのがポイントです。
迷ったらこのルート
- まずは貿易実務検定C級で全体像を掴む
- 次に興味や職種に合わせて、通関士・EPA・IATAなどを狙う
今後、個別の資格取得方法や勉強法も別記事で紹介予定です。
それでは、また次回お会いしましょう!
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