こんにちは、ノックスヴィル二等兵です。
今回は、僕が29歳でカナダへ留学する前にどんな準備をして、どんな風に英語を勉強してきたかをまとめてみました。
留学に興味はあるけど不安がある、英語を勉強したいけど何から始めたらいいかわからない——そんな20代後半から40代の方の参考になれば嬉しいです。
目次
なぜ留学しようと思ったのか
26歳を過ぎたあたりから、「このまま今の会社で一生働いていていいのか?」と悩み始めました。
僕が当時働いていたのは、夜勤ありの交代制で、毎日12時間勤務の工場。怪我のリスクも高く、手取りは月20万円前後。転職も考えましたが、「自分に特別なスキルがない以上、どこに行っても同じだろう」と思って動けずにいました。
それでも「何か変えたい」という想いから、まずは英語の勉強を始めることにしました。ちなみに、スタート時の英語力は壊滅的。高校英語のテストでは、記号問題が数問偶然当たって一桁点数をとるレベルでした。
そんなある日、英語を勉強していることを友人に話すと、「ワーキングホリデーって知ってる?」と教えてもらい、「一度くらい海外で暮らすのもアリかも」と思うようになりました。
そこから「知らない英単語を英語で説明されて理解できるレベル」になったら留学する、と決めて、28歳から1年間の本気の英語学習をスタートさせました。
留学前の英語力
勉強を続けるうちに、少しずつ会話もできるようになってきました。
ネイティブと話してみると、最初はしどろもどろでしたが、伝えたいことは何とか伝えられるし、相手がゆっくり話してくれたり言い換えてくれれば理解できるようになってきました。
自信もついたので、29歳で会社を辞め、カナダへワーキングホリデーで渡航しました。
英語の勉強方法
ここからは、英語力ゼロだった僕が実際にやった勉強法をご紹介します。
1. 文法の基礎を固める
中学〜高校の文法は、参考書を使ってしっかり固めましょう。ここをすっ飛ばすと、後で伸び悩みます。
- おすすめ1:『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』(中学英語の基礎を丁寧に復習できます)
- おすすめ2:『高校3年間の英語を10日間で復習する本』(重要ポイントを効率よくおさらい)
- おすすめ3:『総合英語 Evergreen』(ボリュームあり。1〜3周すれば英語の地力がつきます)
2. リスニングは「毎日少しずつ」が最強
英語は「聞けないと話せない」ので、リスニングは初期から必ずやるべきです。
僕の実感では、1日10時間×3日よりも、1日1時間×30日の方が効果が高いです。耳を育てるには、継続が鍵です。
おすすめはPodcastの『バイリンガルニュース』。日本語と英語が交互に出てくるので、レベル問わず楽しめます。
3. 毎日「3行日記」
シンプルに毎日3文だけ英語で日記を書いてください。
例:
- I bought a pen.
- I went to a theater.
- I ate a hamburger.
これだけでスピーキング力がグッと上がります。なぜなら、日記に書く内容って日常会話そのものだからです。
4. ドラマ『フレンズ』で生の英語に触れる
文法を一通り終えたら、次はドラマで実践力を養いましょう。おすすめは定番の『フレンズ』。
以下のように、1つのエピソードを1週間かけて繰り返します。
- 1日目:字幕なし/英語音声
- 2日目:英語字幕/英語音声
- 3日目:日本語字幕/英語音声
- 4日目:英語字幕/英語音声
- 5日目:字幕なし/英語音声(わからない単語をメモ)
- 6日目:前日のメモを調べる
ニューヨーカーの早口英語に慣れておけば、カナダ人の英語なんて余裕です(笑)。
5. ネイティブと実際に話してみる
一番おすすめは「Meetup」のLanguage Exchangeです。
アプリで検索すれば、英語と日本語を交互に話すイベントが見つかります。ネイティブもちらほら参加していて、実践練習にぴったりです。
次におすすめなのは英会話教室。ただし、コスパはあまり良くないです。45分×週1だと、ようやく話せる頃に終わる感覚。
オンライン英会話も選択肢ですが、しっかりやるにはそれなりの料金がかかります。ただ、近くにMeetupがない人にはおすすめです。
可能なら、最初の1〜2ヶ月は「対面」で話す経験をするのが理想です。

留学前にいくら準備した?
僕の場合、100万円を準備しました。
- 語学学校(6ヶ月):約50万円
- 生活費:50万円(2008年当時で半年分)
カナダには1年滞在予定だったので、残りの生活費は現地でアルバイトして稼ぎました。
正直、途中でお金が足りなくなったら帰るしかない、という「背水の陣」もアリだったと思っています。自分を追い込むと、やるしかない状況が生まれますから。
帰国後
たった1年でしたが、本当に価値ある経験になりました。
英語力はもちろん、「文化の違い」や「適当でも何とかなる精神」など、日本では気づけない価値観に触れることができました。
そして何より、「自分の力で1年間海外で生き抜いた」という自信がつきました。
まとめ
留学前は不安でいっぱいになるものです。
でも、その不安は言葉に出すことで軽くなります。留学に本気なら、周りに相談してみてください。必ず力になってくれる人がいます。
そして、もしよければ、僕もその一人になれたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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